『コクリコ坂から』って気持ち悪い?言われる理由とリアルな評価まとめ

コクリコ坂からが気持ち悪いと言われた理由は? 作品解説・考察
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皆さんは「コクリコ坂から」というジブリ映画をご存知ですか?
この作品は宮崎駿さんの息子さんである宮崎吾朗さんの監督作品。

大ヒット作品であるにもかかわらず、気持ち悪い、ひどいと感じる方も多いようです。
一体その理由は何なのでしょうか?

この記事では、辛口評価と良かった評価のどちらもご紹介していきます!





『コクリコ坂から』って気持ち悪いアニメと言われた理由は?

コクリコ坂から・メルと俊
出典:スタジオジブリ公式サイト

コクリコ坂からが気持ち悪いと言われる理由は、

ずばり、兄弟間の恋愛をテーマにしているからです!

主人公の小松崎 海と風間 俊の恋愛がメインストーリーとなっている本作。

同じ学園に通い、自然と惹かれ合ってつき合い始めた2人が、実は異母兄弟だった!という設定なのです。

メルと俊の関係について詳しく解説!

【コクリコ坂から】メルと俊の関係は兄弟じゃない?2人が父に似ている?

異母兄弟だと発覚してからは一度は距離をおいた2人。

ですがやはり気持ちが抑えられずにまた付き合ってしまいます

「たとえ兄弟でも、俊のことがずっと好き」
引用:映画『コクリコ坂から』

という海の告白に答えた俊。

この「兄弟だとわかった上で続く恋愛感情」の部分に拒否反応を起こした観客が、かなり多かったようです。

確かに、血の繋がりがあるかもしれない相手のことを“恋愛”という目線で見続けることは、生理的に無理という方もいますよね…。




『コクリコ坂から』辛口評価って?気持ち悪い以外にある?

兄弟間の恋愛、というテーマ以外でも「コクリコ坂から」はかなり辛口な評価をされています。

例えばよく言われるのが「ストーリーがつまらない」という評価。これはかなり致命的ですね!

実は「コクリコ坂から」には同名の原作漫画があります。

これをベースに宮崎 駿さんが企画・脚本を、息子の宮崎 吾朗さんが監督を務めています。

ちなみに原作原案は佐山哲郎さんという漫画原作者。

ここからは具体的にどの部分に批判が集まっているのか、3点ご紹介します。

  1. カルチェラタン
  2. ストーリーの詰め込み感
  3. 説明不足

まず、カルチェラタンというのは作品の中で出てくる建造物のことです。

学園の中で昔から強い存在感を放っていたカルチェラタンを取り壊すのか保存するのか、というのが作品内での1つの見どころではあるのですが、その発想自体がつまらないと言われてしまっています。

そもそも時代背景が古すぎて観客の共感を得られなかったのも、批判の一因のようです。

「コクリコ坂から」は1963年の横浜が舞台なのですが、建物の取り壊しに対して学生たちが抗議活動をする、という流れ自体が古いという意見もあります。

そのような学生運動が当時流行していたことは知ってはいても、2011年の「コクリコ坂から」上映時には価値観が違いすぎて「決められたことにここまで抗議するなんて気持ち悪い」という評価になったのかもしれません。

反対に、1960年代当時に学生だった人たちにとっては高評価だったという話もありますので、それについてはまた後ほどご紹介します。

また、ストーリーを詰め込み過ぎた割に説明不足だ、という辛口評価もあります。

「コクリコ坂から」では海と俊の異母兄弟間の恋愛問題だけでなく、先程のカルチェラタン闘争も盛り込まれていました。

実はこのカルチェラタンは原作にはない要素で、一体どちらの話に集中したらいいのかわからない、という批判が多いのです。

また、映画での舞台は1963年、戦争後まだそこまで時間が経っていない頃のお話。

現代とは大きく異なっていることが多いにも関わらず、あまり説明されないままストーリーが進んでいきました。

そういったことから説明不足で意味不明、といった評価もされています。

自分たちの時代感覚と合っていないものを見させられている、と捉えた方も多かったようです。

これらが辛口評価の原因のようです。

続いては反対に良かった評価を見ていきたいと思います。




「コクリコ坂から」良かった評価は?

さて、コクリコ坂からには辛口評価が多いと紹介してきましたが、もちろん良かったと感じた人もいます。

ここからは良かった評価についてご紹介します!

この方は「普通にいい話」「意外にもまさかの展開」といった言い方をしていますが、この作品のストーリーの多さが吉と出たパターンのようですね。

こちらの方は「あの時代に憧れる」と言っていますので、1963年の時代背景をよく理解して好感が持てたようですね!

この1963年に実際に学生として過ごした年代の方にとっては、この作品はノスタルジーを呼び起こす最高の映画だと感じられるようです。

また、前述のように若い世代には説明不足で意味不明と言った意見もありました。

逆に言えば、戦後やその頃はどうだったのか。

アニメをきっかけに現代に生きる子供たちや若い世代が知ってほしい、考えてほしいということなのでしょうか?




「コクリコ坂から」が気持ち悪いといわれてしまう理由のまとめ

それでは最後にまとめです!

  • 兄弟間の恋愛がテーマだから
  • ストーリーが古臭いから
  • 時代背景に関する説明が足りないから

現代に慣れすぎた人にとっては違和感が多く気持ち悪いのかもしれません。

逆に言うと、1960年代のことを知りたい人にとってはピッタリの映画なので、是非見てみてはいかがでしょうか?



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