『名探偵コナン 14番目の標的』
の犯人について紹介します。
この映画の犯人「沢木 公平」は、とても印象的です。
その理由は、犯人の人物描写が丁寧だからではないでしょうか。
例えば、今作の犯人が犯行に及ぶに至った動機。
とても多くの情報によって、詳細に描かれています。
また、犯人がいくつもの能力や技術を持っていることも分かります。
コナンの劇場版の犯人の中でも、最もインパクトがあるのではないでしょうか。
『14番目の標的』犯人は沢木 公平
ソムリエ試験に合格して認定登録をすると発行される資格認定バッジ🍇。ぶどうがデザインされています🍷#名探偵コナン#金曜ロードショー pic.twitter.com/zdBYn2KQJ7
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) April 4, 2025
今作の犯人は、沢木 公平です。
毛利 小五郎の古い友人で、職業はソムリエ。
小五郎と関わりがあり、名前に数字の「八」の字が入っているため、命を狙われてると思われていました。
味覚障害になり、ソムリエの道を断たれたことで、犯行を行います。
『14番目の真の標的』犯人の動機4選
沢木は、目暮警部や妃 恵理など、小五郎に関係する人々に危害を加えました。
しかし、小五郎や目暮に恨みはありませんでした。
その目的は、かつて小五郎に逮捕された男・村上。
彼を犯人に仕立てるためのミスリードでした。
沢木の本当の標的は4人。
味覚障害の原因は事故で頭を強く打ったこと。
そして、ストレス。
沢木は、味覚障害の原因となった4人に復讐を企てます。
一人ひとり、原因となったできごとを見ていきます。
動機①小山内 奈々による事故
沢木は仕事の帰りに、一時停止を無視した車と接触しそうになります。
そして、バイクごと転倒。
頭部を打ったことにより、味覚障害に。
沢木は、味覚障害の直接の原因となった彼女の命を奪いました。
この事故のとき、彼女は運転中に電話をして大笑い。
救護義務があるのに逃走。
さらに、海中レストランに現れたときも、危ない運転をしていました。
その反省してない様子も、沢木の怒りを買ったかもしれません。
動機②旭 勝義によるワインの買い漁りと雑な管理
沢木は、医者に「味覚障害の原因は、ストレスの可能性もある」と言われました。
そのため、自分にストレスを与えていた人物を標的に。
彼は、財力に物を言わせ、海外から希少なワインを買いあさっていたようです。
そのワインは、温度管理も不十分な蔵で管理されていました。
沢木は、それがストレスに。
しかし、旭は、沢木のソムリエの腕を高く評価。
経営する海中レストランのソムリエを沢木に任せることも決まっていました。
沢木がワインの管理について、進言していれば状況は変わっていたかもしれません。
動機③仁科 稔が広めたデマ
しかし、その本の中でワインについての間違った知識を記載。
本の読者に誤った知識を受け付けていたことが沢木のストレスに。
実は、蘭も仁科の本を読んでいました。
赤ワインは室温で飲むとおいしい。
白ワインとロゼは冷やして。
そして、沢木の前で誤った知識を披露。
恐らく似たようなことは多くあったのではないでしょうか。
そのことで仁科を恨んだのでしょう。
個人的には、この件は狙われた4人の中で最も逆恨みという印象。
仁科は自分の舌を過信する傾向があるようです。
そのため、ワインの温度の知識も自分の舌で感じたことだけを根拠としたのではないでしょうか。
しかし、味覚おんちのために、命まで狙われるのはあまりにも気の毒。
動機④辻 弘樹によるソムリエへの侮辱
ある日、沢木はパーティーに招かれ、辻の家を訪れます。
そのときに、恨みをもつきっかけが。
辻は、ソムリエの証であるブドウのバッジの代わりに、豚のバッジを沢木の服に付けます。
さらに、おたまを首にかけます。
ソムリエがワインを味見するためのタストバンの代わりと言いました。
それが、辻を恨む原因でした。
目暮警部には、「そんなことで辻さんを殺そうとしたのか」と呆れられます。
しかし、沢木にとって辻への恨みはかなり深いようです。
ヘリの事故に見せかけた殺人は未遂に終わりました。
そのため、辻を殺すために蘭を人質に、逃走を企てていました。
個人的には、同情できると考えました。
自分の職業を馬鹿にされることはやはり屈辱ではないでしょうか。
恐らく、味覚障害にならなければ命までは狙わなかったでしょう。
味覚障害となり、ソムリエが続けられないことで、全てが壊れてしまったのだと思います。
『14番目の標的』犯人の能力5選
沢木には、様々な能力があります。
中には、一般人として生活していたとは思えないとんでもない能力も。
沢木の持つ能力を紹介します。
➀ソムリエの才能
沢木はソムリエとしての能力はかなり高いようです。
味覚障害になったあとも、ワインの銘柄を当てていました。
手がかりは、色と香り、高価でないというヒントのみ。
苦労して技術を磨いていたことが伺えます。
そのため、味覚障害になった絶望は大きかったかもしれません。
②演技力
沢木は、本性を現す前は常に穏やかに人に接していました。
それは殺意を抱いていた人物に対しても同様。
長い間、警察やコナンと同行していました。
それでも、憎しみを表に出さず計画を遂行。
演技力はとても高いと言えるでしょう。
➂バイクの運転技術
沢木は、バイクを運転します。
阿笠博士をおそったときも、バイクに乗っていました。
コナンから逃げる際に見せたその技術は驚異的。
歩道橋をバイクで昇り降りしていました。
普段の穏やかな性格からは、想像がつかない能力でした。
➃爆弾作成の技術力
沢木は、海中レストランに爆弾を仕掛けていました。
終盤に爆破し、レストランは倒壊。
爆弾の威力はすさまじいものでした。
そのような爆弾を作成する技術力に驚きました。
映画の犯人の爆弾の使用は定番。
毎回一般人として過ごしていたとは思えないような技術力に驚かされます。
➄調査能力
沢木は、高い調査能力を持つことが伺えます。
自分と事故を起こした人間が小山内奈々であることを特定しています。
恐らくは車種やナンバーを覚えていたのかもしれません。
また、今作の事件は、数字が名前に入っている人を狙っています。
その人物の家を特定したり、招待状を送ったり。
そのためには、目暮警部や白鳥刑事の名前に数字が入っていることを知らなければいけません。
これは、高い調査能力があることが伺えます。
店を訪れる人と交流を深めて、広い人脈を築き、調査をしていったのかもしれません。
『14番目の標的』犯人の伏線とされるナイフ
実は、沢木が犯人とすぐに分かる場面があるそうです。
小山内が殺される直前。
暗闇の中でナイフが映ります。
そのナイフに沢木の顔が反射しています。
始めて見たときには気づきませんでした。
皆さんはどうでしょうか。
改めて見返してみると、顔が映るのは本当に一瞬。
目元と垂れた前髪のみ。
初見で気づくのは不可能ではないでしょうか。
ネットやSNSでこの噂を聞いたときはとても驚きました。
今劇場版コナンの14番目の標的を見てるんだけど、7番目の女の人が殺される寸前に犯人がナイフを取り出すこのシーン、ちゃんとソムリエの沢木さん映ってるんだね。 pic.twitter.com/TtriwCiCQ6
— 紅狼 (@kurou8999) May 24, 2018
『14番目の標的』犯人の担当声優
沢木の担当声優は、中尾 隆聖さん。
代表作は、『アンパンマン』のバイキンマン役。
『ドラゴンボール』のフリーザ役。
などなど様々なキャラクターを演じたベテラン声優です。
普段の穏やかな演技と豹変してからの狂気。
圧巻だったと思います。
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