今回は『もののけ姫』に出てくる“白いやつ”について調査しました^^
手や肩にのるくらいの小人のようなかわいい?キャラクター、その名はコダマ!
- トトロになるって本当なの?
- 実在してかなり怖いの?
- カタカタ音を出して首を振る理由・なぜ?
などなど気になることを見ていきたいと思います。
『もののけ姫』白いやつは“コダマ”!
『もののけ姫』の白いやつはコダマ(木霊)
です!
木霊とは、樹木に宿る精霊をさすそうです。
また、それが宿った樹木を木霊と呼ぶこともあるようです。
山に向かって「おーい」などと大声をだすとやまびこが返ってきますね。
それもコダマの仕業だと言われているようです。
現在では、そこから派生してやまびことコダマも同じ意味で使われるようになったのだとか。
そして『もののけ姫』のコダマも、木の精霊と言われています。
手や肩にのるくらいの小人のようなかわいい?キャラクター。
森の木々に宿る妖精のようですね。
映画の中では、人間のマネをする姿も見られます。
顔には目、鼻、口のような黒い穴があいています。
首をふって、カタカタ、カラカラと言った音を出します。
怖くてトラウマになっている人もたくさんいるようです。
ではどのように“コダマ”というキャラクターが作られたのでしょうか?
『もののけ姫』は1997年に発表された、スタジオジブリによるアニメ映画です。
私が初めて『もののけ姫』を見たのは中学生。
怖いと思ったところもありましたが、壮大すぎて衝撃を受けた映画でした。
「人間のどんな理由があろうと、自然を破壊してはならない」
初めてみた時に、若さゆえの勘違いな正義感でこう感じたように思います。
しかし、改めてみた時はそれぞれの立場があり非常に難しいテーマで本当に深い作品だと感じました。
自然の象徴の1つとして作られたコダマ。
作中では、アシタカは、ケガをしているタタラ場の住人を助けます。
そのときにコダマが現れます。
タタラ場の住人の1人、甲六(こうろく)が「こいつらがシシ神を呼ぶんだ」とかなり怖がっていました。
しかしアシタカは「ここにもコダマがいるのか」と前からコダマを知っているようで怖がりません。
また「好きにさせておけば悪さはしない。森が豊かになるしるしだ。」とも言っています。
宮崎監督は、森の中に木の存在そのものではなく、精霊ともいうべき不思議なものがいる
自然はただ存在し、ある意味で役には立たないもの。
環境問題というのは、人間の損得で考えてしまうのではなく、役に立たないから残すという考えに転換していかないと解決しない
この人間の損得というのは、大きく言うと
“資源が無くなって私たちが暮らしていけなくなるから環境を守ろう”
という自分都合なものだと個人的には考えます。
人間の欲望や損・得といった考えとは別に、ただただ存在する自然という発想。
自然というものの本質をとらえていることがわかります。
そして自分が本当に浅はかだということを感じます。
人間にとって役に立つ・立たないではない。
ただ存在する自然の中の精霊としてコダマを表現されているのですね。
続いてはコダマはトトロに進化するの!?の噂について見ていきます!
『もののけ姫』白いやつはコダマで“トトロ”になる!
まるで都市伝説のように
“映画の最後に出てくるコダマは実はトトロになる!”ともネット上で噂が立っています。
結論から言いますと、コダマがトトロになるというのは本当だそうです!
ええ本当だったの!?と私はおどろいてしまいました^^
映画の終わりごろ、シシ神が首を取られてデイダラボッチになりました。
そしてデイダラボッチが出す黒いドロドロした液体で、森は破壊されていきます。
同時に無数のコダマの(死体)が降り注ぐというシーンがあります。
木の精霊は、木が死んでしまうと生きられないということを表していると考えられます。
その後、壊れ荒廃した森の中の倒木に新しい芽が出てきます。
そして一匹だけコダマが戻ってきた、というシーンで幕を閉じます。
「ちょぼちょぼの実に情けないね、禿げ山になるだけの話だから。そう思っているんです。大森林になるのは、嘘だなっていう。そう簡単に回復したりしない。時間がかかることだって。」
引用:「もののけ姫はこうして生まれた」宮崎駿監督の言葉
森を破壊すれば、何千、何万もの歳月をかけてしか森は再生していけない。
厳しい現実を、私たちの胸に刻まねばならないなと感じました。
チビで一匹でいいから、コダマがのこのこ歩いてるやつ入れてくれって。それがトトロに変化したって(笑)
引用:「もののけ姫はこうして生まれた」宮崎駿監督の言葉
動植物を描くのを得意としたアニメーターの故 二木真希子さんが提案されたそうです。
この物語はやりきれないので、一匹のコダマのシーンによって希望を持たせたいとの思いだったのだとか。
中学生で初めてみたときに、最後の一匹のコダマで、何か救われた気持ちになったのを今でも覚えています。
耳が生えてトトロに進化・成長したという裏設定があったのにはとても驚きました!
噂や都市伝説ではなく真実だったということは、みなさんも驚かれたのではないでしょうか?
トトロの年齢は1302歳。中トトロは679歳で、小トトロでも109歳だそうです。
『もののけ姫』の舞台となったのは、約700~500年前の室町時代です。
私は最後の一匹のコダマは『となりのトトロ』での大トトロなのかな~?と想像します。
『もののけ姫』白いやつはコダマ!実在して怖い?本当にいる?
『もののけ姫』の白いやつ“コダマ”が実在・本当にいると以前から話題にもなっています!
『もののけ姫』の舞台は室町時代。
屋久島の木霊の森がモデルとなったそうです。
宮崎駿監督ははじめ、コダマのデザインがなかなか思いつかなかったそうです。
“森に何かいるのが見える”というスタッフによってキャラクターデザインがの考えられたそうです。
“屋久島の木霊の森で写真撮影をすると、オーブのようなものが映り込む”という噂もあるようです。
以上のことから、コダマは屋久島に実在・本当にいるということでしょう!
また、実は初期のころのイメージ画は白いかわいらしい姿ではありません。
まるで手足の長いサルの妖怪のようで、不気味な姿。
これらのエピソードなどから“コダマってかなり怖い!”と話題にもなっています。
ですが、本来自然というのは神や精霊がいて、畏れるべき存在ということを表しているのではないでしょうか。
そして自然の神や精霊に感謝して祈ってきた先祖がいて、現代の私たちが生きていると気づいてほしいとも感じます。
コダマという小人のようなかわいらしいキャラクター。
どのように作られていたのか映画を見ただけではわからない過程や意味を調べていくうちに、とても考えさせられました。
コダマは首を振って音を出しますよね?
みなさん、“その理由”は知っていますか?
次にコダマが首を振って音を出す理由を調査しました!
『もののけ姫』の白いやつは“コダマ”!カタカタ首を振る理由はなぜ?
コダマは首を振りながら、カタカタ、カラカラと言った音を出します。
木の精霊ということで、コダマの音は土鈴や木製のカスタネットを使っているそうです。
これは何を表しているか気になりませんか?
私もとても気になります!
ネット上ではいくつかの考察がなされていますが、真相はわかりません。
宮崎駿監督がこれについて触れてはいないそうです。
視聴者それぞれの感じ方に任せているのかもしれません。
ネット上の考察を2つ見ていきたいと思います。
①会話をしている説
作中で、デイダラボッチが登場するシーンがあります。
そのときに無数のコダマたちが一斉にカラカラ、カタカタと音を鳴らしています。
彼らが音を通じて互いに会話している可能性があるのではないかという説です。
②呼吸をしている説
彼らの顔には穴があり、それが気孔のような働きをしているのかもしれません。
首を振る動作で、穴から空気を入れ替えて呼吸をしているのではという説です。
これにより、木の精霊である彼らは植物と似た体の仕組みを持っていることになります。
私はどちらの考察もなるほど~と納得してしまいました!
もしかすると両方なのかもしれませんよね?
また宮崎駿監督は、音楽担当の久石譲さんに作品のイメージを伝える際に、
コダマについての詩を書かれたのだそうです。
その詩の中にはコダマが笑っているというな文もあるようです。
笑っている説もあるのでしょうか?
感じ方は人それぞれ、皆さんはどう思われますでしょうか?
以上をまとめていきます^^
『もののけ姫』の白いやつは“コダマ”!まとめ
- 『もののけ姫』の白いやつはコダマ(木霊)
木霊とは、樹木に宿る精霊。
宮崎駿監督はただ存在する森(自然)の不思議な存在を描きたかった。
- “コダマ”は屋久島に実在・本当にいる
屋久島の木霊の森がモデル。“森に何かいるのが見える”というスタッフがデザイン。
- コダマは怖い!?
カタカタ音を出すあの姿にトラウマになる人も多い。
最初の宮崎駿監督のデザインは、サルの妖怪のような不気味な姿だった。
- コダマがトトロになるというのは本当!
アニメーターの提案により、宮崎監督が認めた!
- 音を出して首を振る理由は諸説あり!?
真相はわからないが、以下の考察がある。
①デイダラボッチの登場時、一斉に音を通じて互いに会話している説
②顔には穴が気孔で、穴から空気を入れ替えて呼吸している説
③宮崎監督のコダマの詩による、笑っている説
コダマひとつ(一匹)とっても、知れば知るほど考えさせられる『もののけ姫』。
私の子供はまだ保育園児ですが、小学生になったら必ず観せたいと思っています!
怖がったり、内容の理解は難しいかもしれません。
成長していく中で何度も観ていくうちに、感じ方も変わっていきます。
何度もみせていきたい素晴らしい作品です!