劇場版「黒鉄の魚影」で登場した黒の組織のメンバー・ピンガ。
映画では、潜入任務をこなし暗躍していましたが、最後には死亡してしまいました。
ピンガはなぜ殺されたのか、その死亡理由を考察。
今回は、「ピンガ死亡」にまつわるエピソードを深堀します。
黒鉄の魚影|ピンガの死亡背景
映画「黒鉄の魚影」でピンガが死亡した背景を深堀していきます。
そもそもピンガは本当に死亡したのかも含め、多くの意見があります。
それらの意見を参考に、ピンガの死について考察していきます。
ピンガの死亡は爆破によるもの
ピンガは、インターポールの海上施設・パシフィックブイに潜入していました。
しかし、正体がばれ、組織の潜水艦に戻ろうとします。
組織の潜水艦は、赤井 秀一の砲撃を受け、破損。
ジンたちは、潜水艦を捨てて、避難。
同時に、組織の情報が残る潜水艦を自爆させます。
それを知らず、潜水艦に戻ってきたピンガは、潜水艦の自爆に巻き込まれました。
閃光に包まれ、ピンガの出番は終了となります。

この描写からして、死亡したのではないでしょうか。
原作漫画では、偶然かもしれませんが、水中で爆発に巻き込まれた時のダメージについて説明がありました。
手りゅう弾を地上で爆破しても相手のダメージは、手りゅう弾の破片のみ。
しかし、水中では爆発に押された水の圧力で、相手の全身にダメージがあるということでした。
この描写を見ると、水中での爆発に巻き込まれたピンガが生きている可能性は低いと思いました。
ピンガ死亡に対する口コミ・評価
ピンガ死亡に対する口コミや評価
を取り上げます。
ピンガが生きているのか、死んでいるのか、多くの人が気になっているようです。
ピンガって絶対死んだんでしょうか?アイリッシュみたいに完全に死んだ描写はなかったので、実は生きていて本編に登場とかないですかね
引用:Yahoo!知恵袋
口コミでは、ピンガは死亡しているという意見が多いです。
一作のみの登場ですが、人気もあったピンガ。
ピンガの声優が、芸能人ではなかったことも再登場のためとも言われていました。
確かにコナンだけではなく、多くのアニメ映画で芸能人を起用した場合、テレビ放送では登場しませんね。
ピンガの声優は村瀬 歩さん。
男性声優ですが、高く中性的な声が特徴です。
女性から男性へと切り替える演技のために起用されたのでしょう。
確かに一作のみの登場はもったいないですね。
作者・制作側のピンガへのコメントや裏話
ピンガについて、作者や制作側のコメントも紹介します。
漫画原作者の青山 剛昌先生は、ピンガが死亡したと明言しました。
それは、2023年9月30日、「黒鉄の魚影」のブラックボックス舞台挨拶でのこと。
東宝の担当者は、ピンガについて、「まだピンガが亡くなったかどうかは明かされていないですからね」とコメント。
青山先生は、「ああ、亡くなりました」と答えています。
コナンの声優の高山 みなみさんも「いろいろ知りすぎちゃったからね」と続きます。
コナンの正体を知った組織の人間は、死亡する可能性が高いと言われています。
ピンガも逃げられなかったようです。

作者が明言しているとすると、やはりピンガは死亡してしまったのだと思います。
魅力的なキャラクターでもあったので、残念です。
個人的には、悪人を貫いたキャラクター性が良かったと思います。
アイリッシュはコナンをかばい、気遣う様子を見せていました。
キュラソーも記憶を失い、少年探偵団と交流し、変わっていく描写が描かれました。
映画限定の組織のメンバーとして、最後まで敵でいたのはピンガのみでした。
悪役として散っていく姿が印象的でした。
ピンガはなぜ殺された?──死亡理由の考察
ピンガは、潜水艦の自爆に巻き込まれて死亡します。
しかし、潜水艦の自爆を知らせなかったジンに殺されたといっても良いでしょう。
なぜ、ピンガは殺されたのか、その死亡理由について考察します。
見捨てられた理由
ピンガは、潜水艦に戻ってきたときに自爆に巻き込まれました。
キールは「ピンガに伝えたの」とジンに問います。
「さあ、どうだったかな」とジンは答えます。
この流れを見ると、ピンガが見捨てられたのは、ジンの独断である可能性があります。
ピンガは、ジンを敵視していると言われていました。

ジンは自分の地位を脅かす可能性のあるピンガを消したかったのかもしれませんね。
黒の組織におけるピンガの立ち位置
ピンガは組織のナンバー2・ラムの側近です。
「純黒の悪夢」で死亡したキュラソーの後任のようです。
ピンガは男性ですが、今作で女性に変装していました。
普段の男性の声も女性に変装している状態の声も、同じ声優さんが担当していました。
演じ分けが衝撃的でしたね。
その変装能力を買われて、重宝されていたのではないでしょうか。
ジンにとっては目障りな存在でもあったかもしれません。
さらに、ピンガは潜水艦に戻る前に、「お前が二度と組織で偉そうなツラができねぇような土産を持ってるぜ」とジンに言っています。
この土産とは、「コナン=工藤新一」であり、新一が体を小さくして生きているという情報。
つまり、ジンの暗殺失敗の証拠です。
ジンは、ピンガのもつ情報が何か知りません。
しかし、自分に不都合であることを確信。
この発言から、ジンに消されてしまったのかもしれません。
ピンガの持っていた情報が危険だったから
ピンガは「コナン=工藤新一」であることを知っています。
その事実が不都合なのは、ジンだけではありません。
組織のボス=烏丸は、「コナン=工藤新一」であること、つまり薬で人が小さくなっていることを隠したいのではないでしょうか。
今作では、人物の若返った顔や年を取った顔を識別し、同一人物かを測定する老若認証システムが登場します。
この老若認証システムについて、烏丸とラムで扱いが異なっていました。
ラムはシステムを手に入れたがっていました。
そして、システムを利用し、最近姿を見せない烏丸を探し出したいという思惑が。
反対に、烏丸にとってシステムの存在は、都合が悪かったようです。
ベルモットに命じて、システムの欠陥をジンを始めとする組織のメンバーに伝えます。
そして、ジンたちはシステムの奪取を諦めます。
烏丸がコナン同様に体を変化させているとしたら、このシステムと同じく、ピンガの情報も都合が悪いのではないでしょうか。

このことから、ピンガの抹殺については、烏丸がジンに命じた可能性もあるのではないでしょうか。
ピンガ
は図らずも烏丸の触れられたくない真相にたどり着いてしまったのかもしれません。
それで殺されてしまったのは気の毒ですね。
劇場版限定キャラゆえの“退場”?
劇場版限定のキャラは、基本的にはそれ以降のアニメや原作漫画には登場しません。
残念ではありますが、ピンガが一回限りの映画のキャラとして十分魅力は発揮できたとも言えます。
女性に変装しているというサプライズも一回限りの映画だからできたのではないでしょうか。
さらに、コナンの正体を知るというのも、退場が前提の活躍であるとも思えます。
組織のメンバーとして、犯人として映画で魅力的に描かれていたと思います。
今後の原作・アニメにピンガ再登場の可能性は?
今後、ピンガは原作やアニメに登場するのでしょうか。

結論から言うと、可能性は低いと思います。
以下で、その理由を考察します。
劇場版限定キャラとしての位置づけ
劇場版と本編は別物
という印象があります。
映画では、大規模な事故や事件が発生しています。
それが本編に組み込まれてしまうと、話が作りづらくなってしまうからだと考えています。
映画では、一般人として生きていたはずの犯人がテロ組織のような爆破事件を起こすこともあり、 原作と映画でスケールが違うことになります。
その関係性から、映画の登場人物は基本的には原作に登場しません。
原作への逆輸入の可能性
原作に逆輸入されたキャラには、白鳥刑事がいます。
原作で映画の事件のことには触れられずに登場しました。
また、京都府警の綾小路警部も映画で初登場、その後原作に登場しました。
この二人と比べると、ピンガは「コナンの正体知っている」、「組織のメンバー」として、物語の中心とならざるを得ません。
原作のストーリーを大きく展開させないといけなくなります。
そのため、ピンガの再登場はやはり難しいと考えました。
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