『名探偵コナン~ハロウィンの花嫁~』
劇場版の中でべストに入る作品だというファンも多くいるようです。
このストーリーは、これまでに起こったいくつかの事件が関連しています。
わかりにくい!と感じる方のために整理して解説していきます。
■プラーミャの正体
■犯行の動機や目的
■関連する過去の事件
■警察学校組やエレニカなどのキャラについて
プラーミャの正体は?コナン・ハロウィンの花嫁の犯人は「プラーミャ」
「プラーミャ」とは劇場版『名探偵コナン~ハロウィンの花嫁~』の犯人です。
そして、プラーミャの正体はクリスティーヌ・リシャールでした。
彼女は、村中 努(むらなか つとむ)という元刑事だった人物のフィアンセ。
映画も終盤でこのことが明かされたときは、え~!?っと衝撃が走りました(汗
プラーミャの容姿は外とう姿にペストマスクをつけた不気味な印象です。
アニメではあるものの初めてみたときに、私は恐怖を感じてしまいました。
そして特殊な液体でできた火薬を使う爆弾を用いるテロリスト。
活動範囲は世界中に及び、数年前から顔形を変えて日本に潜伏していると考えられています。
国籍・年齢・性別などすべてが謎に包まれていました。
プラーミャとは「炎」を表すロシア語だそうです。
そんな意味があったのですね。
怖い・凶悪なイメージも連想してしまいますね。
私は、初めに男性を想像していました。
身体能力もすごく高そうだし、力を使うだろう。
そしてとても凶悪なことを考えつく怖い人物はきっと男性だろうと安易な考えだったと思います。
しかし女性だとは本当に驚きました。
数年前、大けがをして入院していた村中と右肩をけがしたクリスティーヌが病院で出会うことに。
本作では、この村中元刑事とクリスティーヌ(プラーミャ)の結婚式に脅迫状が届いたため、警備をするということでした。
幸せになるために結婚したのに、村中刑事がかわいそう(泣
クリスティーヌは両親がフランス人。
彼女は20歳のころから日本で暮らし日本語はペラペラでした。
う~ん凶悪犯とは信じられないですよね…。
姿かたちを変えているからもしかしてフランス人でもないのかも?
私は、犯人が女性であったことに驚きましたよ!
みなさんはいかがでしょうか?
映画の中でいくつかの伏線がちりばめられていたようです。
しかし、なかなか、一回みただけではわからない…
そこで考察サイトを調べながら、確認してみました。
なるほど!私も点と点がつながって伏線回収ができましたよ。
映画の最後に彼女はかなりの極悪非道な本性をあらわします。
プラーミャって怖すぎる…。
コナン君たちや関係のない一般人を巻き込むことになっても、渋谷を爆発させようとしていました。自分につながる人々を排除するために、関係ない人々までも事件に巻き込もうと考えるとは。本当におそろしいですよね。
プラーミャの動機や目的は何だったの?
ハロウィンの花嫁の犯人、プラーミャってなんのために事件を起こしたのでしょうか?
この物語での動機や目的は主に3つあったようです。
1つずつ見ていきたいと思います。
1.警察学校メンバーへの報復のため
警察学校メンバーとは、安室刑事の警察学校時代の同期5人をさします。
下記で詳しくキャラクターについては解説していきますね。
今作を現在時点として、4年前となる11月6日。
犯人のプラーミャがある爆破事件を起こします。
この事件ではオレグ(エレニカのお兄さん)を人質にとっていました。
自分よりも体格の大きい男性を人質にできるだけの力を頭脳を持っているということですよね?。
それに関してはすごいと思います。
うーん、かなり鍛えているんでしょうね。
しかし4人の警察学校メンバーに阻止されます。
しかもプラーミャはその1人の降谷刑事に銃で撃たれてしまいました。
右肩をケガしながら逃走します。
かなりの痛手なのに、よく逃げたな…なんて思いました
初めて爆弾を解体されてしまい、その上オレグも助かりました。
この事件はプラーミャにとって失敗に。
屈辱を味わった彼女はさぞや悔しかったことでしょう。
のちに彼らへの報復を計画しました。
2.エレニカの組織を壊滅するため
プラーミャはロシアのとある組織に追われていました。
この組織はプラーミャへの復讐のためにつくられた武装集団です。
リーダーはオリジナルキャラクターである、エレニカ・ラブレンチエワです。
【息の根を止める】という意味のロシア語が組織名となっています。
プラーミャを倒すためなら、どんな手段もいとわない非合法な組織です。
警察にまかせることはできなかったのか?
私はこんな疑問をいだきましたが、報復したい相手はなかなか捕まえることのできない厄介な人物。
家族を失った悲しみが彼女に向くことで、組織のメンバーは精神を保っていたのでは?と考えてしまいます。
警察さえもよく思っていなかったのかもしれませんね。
世界各地でテロを起こしますが、そのたびにエレニカたちは邪魔をしてきます。
彼女にとって自分の周りを飛び回るハエのような邪魔な存在。
日本に組織メンバー全員を集めて壊滅しようとしていました。
3.自分の正体を知る者の抹殺のため
プラーミャの正体を知る者や、自分を追っている日本の警察、犯行現場を目撃した人、なんらかの自分の情報をつかんでいる人。
これらの人々を一気に消そうとしていました。
彼女につながるメモをオレグが書いています。
なんと、そのメモを持っている灰原 哀も爆破に巻き込んでしまうんです。
ひどいですよね?子どもでさえも平気で消そうとする非情で悪質な人物なんですから。
ではなぜ彼女がテロリストになったのかまでは本作では明かされませんでした。
劇場版の中でも数少ない“プラーミャ”という異名がある犯人なんです。
そのテロリストになったきっかけはあったのでしょうか?
捨て子だったのか、愉快犯だったのか…などいろいろと推測してしまいます。
しかしどんな境遇だったにしろ、人々の命を軽んじていて正直私は許せませんでした。
プラーミャの正体は?関係するこれまでの事件とは?
ハロウィンの花嫁の事件は、一言で表すとプラーミャの報復です。
彼女がこれまでに起こした爆破事件を邪魔されたことによる完全に自己中なものでした。
何て自分勝手なんだろうと怒りを覚えたりもします。
警察学校メンバーの抹殺を計画し、その1人の降谷刑事(安室)をおびきよせる。
そのために全く別の爆発事件を起こした犯人を逃がします。
まさに自分のことしか考えてはいないですよね?
彼女の計画のきっかけとなった事件や警察学校メンバーに関連する事件も回想されます。
これまでの事件を知らない方は、疑問とともに映画を観られたかもしれません。
私も全て事件を知っていたわけではなかったので、混乱しちゃいました。
ふむふむ…と1つずつ整理することで、内容がよりわかり、ストーリーが深めることができましたよ。
7年前の11月7日 最初の爆破事件
まずは初めの時間からみていきます。
この事件はプラーミャは無関係です。
犯人は2人(名をA、メガネとします)で、2つの高級マンションに爆弾をしかけます。
本当の目的はお金で、そのタイマーを止める代わりに10億円を要求します。
10億円を手に入れた犯人2人は、タイマーを停止。
しかしテレビでタイマーは動いたままと報道されるんです。
それを観ていた犯人Aが警察に電話をして、タイマーの停止方法を伝えます。
なんとこれは警察の罠だったんです。電話を逆探知して犯人を捕まえるつもりでした。
それに気がついた犯人Aは驚き、逃げようとしたところトラックにはねられて亡くなってしまいます。
もう一人の犯人メガネが、これを恨み、タイマーを再始動させてしまいます。
この時に解体作業をしたのが、警察学校組である、松田・荻原刑事。
2つのうち1つは松田刑事が無事に解体。
もう1つは再始動したときに、時間が間に合わずに爆発。
彼は殉職となってしまったのです。
なんて残酷な悲しい結果になってしまったのでしょうか
そして、真相がわからないままの未解決事件となっていました。
3年前の11月6日 プラーミャの起こした爆破事件
今作の犯人であるプラーミャが3年前に渋谷の雑居ビルに液体爆弾をしかけます。
彼女を追って日本に来ていたオレグ(エレニカの兄で元組織の一員)が、逆に捕まえられて人質となってしまいます。
荻原刑事のお墓参りの帰りに、警察学校メンバーの4人が解散。
松田刑事と安室(降谷刑事)は、ボヤ騒ぎがあったとのことで渋谷の雑居ビルに行きます。
ビルには人質が拘束されていました。
その人質はオレグでした。
松田刑事は、今作でも重要な自分の名刺を彼に渡しています。
後から来る警察に犯人だと思われないように、名刺を見せろと伝えたんです。
瞬時にそこまで考えることができる刑事さん、すばらしいです!
奥には今作と同じペストマスクを被った犯人が。
そして起爆装置がありました。
後に、解散して別々になっていた警察学校メンバーの残る2人、伊達・諸伏両刑事もかけつけます。
彼らはプラーミャを追い詰めます。
諸伏刑事が犯人の右肩に弾丸を命中させますが、逃がしてしまいます。
また、ブルーとピンク2色の液体が混ざると起爆してしまうとても危険なものでした。
松田刑事がこれに嚙んでいたガムを押し込みます。
液体が混ざることはなく、彼は解体に成功。
私はこのシーンで、どうなるかと冷や汗をかいたほどでした。
解体できてよかった~と胸をなでおろしました。
でも現実にはありえない解体法ですよね、きっと(汗
3年前の11月7日 7年前の犯人メガネの起こした事件
7年前の事件の犯人メガネが、警察への復讐で再び爆破事件を起こします。
松田刑事は亡くなった荻原刑事の仇をとるために捜査を続けていました。
捜査一課に配属されることになった松田刑事は、このとき佐藤刑事(高木刑事の恋人)と出会うことになります。
11月7日、犯人メガネから警察に暗号が書かれたFAXが届きます。
松田刑事は暗号を解き、松戸町にあるショッピングモールの観覧車に向かいます。
観覧車のゴンドラには爆弾がありましたが、“もう一つの場所のヒントを爆発の3秒前に表示する”と液晶パネルに文字が表れます。
もう一つの在り処を知るため、解体できずにそのまま殉職してしまいました。
このシーンはとくに悲しかったです。
身体をはって人々の犠牲を防いだ松田刑事。
これによってトラウマを抱えることになる佐藤刑事もつらいですよね。
松田刑事は爆破の直前に佐藤刑事に爆弾の場所をメールし、もう一つの解体に成功しました。
1年前の11月7日 メガネが再び起こした事件
松田刑事が殉職して3年後にメガネは再び動き出します。
東都タワーに爆弾をしかけ、4年前と同じく液晶パネルに爆発の3秒前にもう一つの爆弾の場所を表示するというものでした。
この事件では、コナン君と高木刑事が犯人に挑みます。
コナン君が1つ目のもの解体とヒントの解読に成功して、2つの爆破を阻止することができ、荻原刑事と松田刑事を死においやった、因縁の相手をようやく逮捕することができました。
安室(降谷刑事)にとっても因縁の相手が7年かけてようやく捕まったのでした。
そして本編では…
そして本編の中(現在)で、クリスティーヌは犯人メガネを脱走させてしまいます。
それは安室を誘い出し、首輪爆弾をつけて、諸伏刑事を呼びだすためでした。
プラーミャが3年前渋谷の雑居ビルで聞いたのは“ゼロ、ヒロ”という名前だけ。
そこから独自に調べて、松田刑事と伊達刑事が亡くなっていることがわかっているのですが、
安室・諸伏は公安の刑事であるため、足取りがつかめていませんでした。
(安室・諸伏は4年前の時点ですでに黒の組織に潜入しています。)
プラーミャの正体は?警察学校メンバーとエレニカについて
続いては、この映画の要であるキャラクターたちについて解説していきます。
安室や松田刑事などの警察学校時代から仲のよい5人のメンバー。
プラーミャをにくんでいるエレニカや兄のオレグを一人ずつみていきます。
警察学校メンバー
降谷 零(安室 透/バーボン)
私立探偵・公安警察・黒の組織の3つの顔を持っている謎の多い人物です。
殉職した松田・伊達・諸伏・萩原とは警察学校時代の同期でした。
その仲間たちからは“ゼロ”と呼ばれていました。
仲間たちの得意分野を吸収して、現在は車の運転技術に優れていたり、料理が得意だったりとなんでもできてしまいます。
松田 陣平
警視庁警備部 機動隊爆発物処理班に所属していました。
傍若無人で警察学校組の中心的な存在でした。
機械の解体とボクシングが得意で、警察学校時代にすでに爆弾処理ができるほどの腕前でした。
荻原 研二
松田刑事の親友でもある荻原刑事。
優れた洞察力とコミュニケーション能力を持ち合わせていて、同期の中では1番モテたようです。
警備部の機動隊隊員でしたが、本編から8年前の事件によって殉職します。
愛車はRX7で運転技術は抜群でした。
諸伏 景光(スコッチ)
警視庁公安部所属であり、黒の組織では“スコッチ”と呼ばれていた人物です。
安室とは少年時代からの親友でした。
仲間たちからは“ヒロ”と呼ばれていました。
しかし黒の組織に正体がバレてしまい、諸伏は自ら命を絶ってしまいます。
ギターや料理が趣味でした。
伊達 航
仲間の中で兄貴肌、“班長”と呼ばれていました。
生前は警視庁刑事部捜査一課強行犯係で、高木刑事の先輩であり教育係でした。
ある事件で詐欺師を逮捕したあとに、居眠り運転の車にはねられ、亡くなってしまいました。
警察学校メンバーの刑事さんはいい人たちばかり。
今はもう安室刑事しか生きていないというのは、とても悲しいですよね。
ストーリーが成り立たないと言われそうですが…
もし生きていて、コナン君たちと事件解決していたらと想像してしまします。
エレニカの組織「ナーダ・ウニチトージティ」
ナーダのメンバーが本編で登場したのは4人ですが、10人以上いるロシアの組織です。
今回はオリジナルキャラクターである二人の兄妹を紹介していきます。
エレニカ・ラブレンチエワ
ロシア人で、プラーミャを倒すための民間組織のリーダー。冷静で統率力のある女性です。
プラーミャに夫と息子を殺され、本編では兄も殺されてしまいます。
エレニカも爆弾で顔に傷をおっています。
日本語も話せることができ、コナン君とは日本語、ロシア語で会話していました。
オレグ・ラブレンチエワ
エレニカの兄で、ナーダのメンバーでした。
プラーミャを追って日本に来ていたこともあります(本編から4年前)
松田に解体方法を聞こうと警視庁に向かう途中、プラーミャの爆弾(タブレット)が爆発してしまい亡くなってしまいます。
犠牲になろうとも、悪いことをしてでもプラーミャに復讐するという気持ちが強い人たちばかりでした。
それくらい、プラーミャによって家族を失った悲しみは計り知れないのだなということがわかりました。
エレニカが最後、コナン君の言葉によって少しは救われたんじゃないかと感じました。
プラーミャの正体は?まとめ
・ハロウィンの花嫁の犯人であるプラーミャの正体はクリスティーヌ・リシャール
・テロリスト、プラーミャが事件を起こした動機と目的
自分のテロ事件を完璧にするため、目撃したと思われる人物の抹殺
・本編に関係するこれまでの事件について
・警察学校組とナーダ・ウニチトージティについて
以上をまとめてきました!
渋谷の街大丈夫なの!?とハラハラしましたが、とてもおもしろい作品でした。
プラーミャが特に反省する様子もないままに終わっていましたね。
自分の犯罪も美化できてしまうような、本当に悪い人なんだなと感じてしまいました。