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ペリリュー|島田洋平を徹底考察!なぜ吉敷を撃った?

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戦争の悲劇が濃く描写された漫画「ペリリュー 楽園のゲルニカ」

その中でも、島田少尉が吉敷を撃つ展開はショッキングでした。

本作で疑問となるのは

島田はなぜ吉敷を撃ったのか?

ではないでしょか?

本人の性格や父親等の家族との関係も振り返り、吉敷を撃った理由を考察していきます。

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「ペリリュー」島田少尉はなぜ吉敷を撃った?

全編を通して頼れる上官として皆から尊敬されていた島田少尉

そんな島田が吉敷を撃った理由は、

“島田の軍人としての責任感が暴走してしまった結果“

だと言えます。

漫画の様々な描写から、暴走することになってしまった島田の境遇や内面を、キャラ考察していきます。

「ペリリュー」島田はどんなキャラ?

本名は島田洋平、登場時22歳でした。

主人公・田丸や吉敷の上官で、同部隊の小隊長

田丸は初めて話すときに緊張していましたね。

しかし、話すと気さくな性格で、仲間の死を悲しむ優しさも。

瀕死の部下に労いの言葉を掛けている場面もあります。

強いリーダーシップも持っていました。

部隊を指揮し、一人一人に仕事を振り分けていました。

田丸に功績係の仕事を提案したのも島田。

軍人として、与えられた命令に忠実でした。

命令の遂行は、仲間の死を無駄にしないためとも語っています。

島田の年齢が22歳というのに驚きました。

田丸とは1歳差。

もっと年上だと感じていました。

とても責任感がある性格なのでしょうね。

全編を通して思いやりのある言葉を仲間にかける姿が印象的です。

その分、最後の展開の衝撃が際立ちました。



「ペリリュー」島田と父親の関係

島田は軍人家系の家に生まれました。

父と兄が軍人で、二人とも海軍に所属

父はかなり力をもっていたようで、比較的安全な部隊に所属していました。

島田は、それに反発して陸軍に志願

このことから、島田の責任感の強さが分かります。

家庭環境も影響して、軍人としての強い責任感が産まれたのだと思います。

22歳の年齢での強いリーダーシップや責任感は、家庭内で培われていたのでしょう。

それは、否応なく巻き込まれていった田丸たちとは全く別の立場。

しかし、この軍人としての責任感は、島田の唯一の欠点でもあったと思います。

島田は、命令を遂行することを至上としていました。

その結果が、吉敷を撃つという悲劇につながってしまったと感じます。

戦後は、田丸が島田家を訪問。

父は、息子の戦死を聞いても冷静な様子でした。

それは、息子が陸軍を志願し、戦地へ向かった時点で覚悟を決めていたからではないでしょうか。

島田家は軍の物資の横流しで豊かになったという噂も。

島田の父は、戦争に負けた後の割り切りができていた人物であると感じました。

そこが、島田との違いではないでしょうか。

島田は、田丸たちが見せた日本の敗戦の新聞も頑なに信じようとしませんでした。

これも責任感の強さが裏目に出てしまった結果だと思います。




「ペリリュー」泉との関係

同部隊の泉は、島田に強い憧れをもっていました。

島田が重傷を負った時も献身的に世話をしています。

それは以前、泉が部隊内でいじめを受けている時に島田に救われたから

また、泉は隠し持っていた口紅を塗り喜んでいる場面が。

泉は「男性が好き」もしくは「心が女性」の男性

つまり、トランスジェンダーでした。

島田のことも頼れる上司や仲間等だけではなく、愛情をもっていたのだと思います。

島田は泉の気持ちに気づいていたのでしょうか?

恐らく気づいてはいなかったと思います。

直接泉が想いを伝えている場面はありません。

そのため島田は、信頼している部下としか見ていなかったのではないでしょうか。

また、泉と島田に体の関係があったのではないかと、一部で疑問が聞かれます。

それは、泉の遺体に島田が気づいたため。

金歯を取るために顔が引き裂かれていた泉の遺体。

しかし、顔のない遺体でも島田はすぐに泉であると気づきました

本作では、軍人たちの性欲の処理についての描写もあります。

そのため、二人に肉体関係があったという噂も広まったのかもしれません。

しかし、島田と泉には肉体関係はないと考えています。

島田も泉もそのような思いを抱えていても、表に出すことはないと思います。

また、遺体に関しても、身近に接していれば傷などですぐに見分けられるのではないでしょうか。

しかし、泉への信頼はかなり強い印象

「もし俺が間違ってる、そう思ったら、そのときは言ってくれ」

と島田は泉に言っていました。

もしかすると、泉が生きていれば、吉敷を撃つ未来は変わっていたのかもしれません。

違うと諭してくれる人物がいなくなったことが、悲劇につながった

と考えられるのではないでしょうか。



「ペリリュー」島田の戦後

島田はペリリュー島に残りました。

吉敷を撃った時に本人もケガをしていて、村長のレモケットさんに匿われていました。

体はぼろぼろで、その時点で失明していました。

まだ日本軍の引き揚げには間に合いそうでしたが、島田は拒否。

仲間が乗った船に敬礼し、見送りました。

村長のレモケットさんの元で「テオ」として生きていくこととなりました。

田丸とは、ペリリュー島の慰問に訪れたときに再会。

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目が見えない状態でもすぐに田丸に気づきました。

その後は、田丸たちが建てた慰霊碑を毎日掃除することになりました。

そして、2015年に死去

島田は誰よりも戦争の傷を抱えて生きていると感じました。

特に、吉敷を撃ってしまったことはいつまでも悔やんでいる様子。

贖罪の人生を島で終える覚悟には驚きました。

責任感の強さは戦後でも、年をとっても変わることはなかったのだと感じました。

長年見つからなかった吉敷の遺体。

その後についてはこちらで解説しています。

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ペリリュー|島田少尉を徹底考察!まとめ

島田少尉が吉敷を撃った理由や背景を深堀してきました。

なぜ、撃ってしまったのかと言えば

島田の軍人としての責任感が暴走してしまった結果であると思います。

島田は、軍の命令に忠実でした。

それは、軍人家系に育ったため。

同時に、仲間の死を悲しんでいました

しかも、仲間たちは自身の命令の中で死んでいきました。

悲しさだけではなく、強く責任を感じていたと思います。

そのような中で田丸や吉敷が提案した米軍への投降

日本の負けを認めること、今までの仲間の死を無駄にすることである

と捉えたのではないでしょうか。

また、島田は孤独でもあったのでしょう。

泉が生きていて、助言をしてくれていたら、状況は変わっていたのかもしれません。

島田は、戦後もペリリュー島で慰霊の日々を送っていました。

最も戦争が人々に残す傷を表したキャラクターであると言えます。

人格者でありながら、敗戦を信じられないという当時の歪んだ状況が判断を誤らせて

しまったのだと思います。

島田には、特に決まったモデルの人物はなし。

恐らくは、多くの体験談から作り上げられたキャラクターなのではないでしょうか。

その中で、小隊長という上から命令を下されて、自身も部下に命令するという立場の

辛さを反映したのではないかと思われます。

田丸や吉敷同様に本作をより深いものにしたキャラクターであると思います。

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