『名探偵コナン』は、高校生探偵工藤 新一が薬の影響で小学生江戸川 コナンとなり、正体を隠して、探偵として活躍する漫画です。
新一を薬で小さくしたのが黒ずくめの服を着た二人組、ジンとウォッカ。
「黒の組織」のメンバーです。
この黒の組織は、後に想像以上に巨大な組織であることが判明します。
そして、コナンの宿敵となります。
しかし、いまだにその最終目的は不明。
分かっているのは、何か極秘プロジェクトを進行しているという情報のみ。
今回は、組織の最終目的と極秘プロジェクトがどのようなものかを考察します。
黒の組織の極秘プロジェクトって?
「極秘プロジェクト」の言葉が出てきたのは、原作19巻のFile9。
という灰原のセリフがありました。
組織は極秘プロジェクトを進行していると言っています。
50年前には、そのプロジェクトは考案されていたようです。
この極秘プロジェクトについては作中でもほどんど語られていません。
このプロジェクトを知っていると確定しているのは、組織のボスと灰原、ベルモットのみです。
最終目的は極秘プロジェクトの先にあるのでしょうか。
個人的には、黒の組織の最終目的と極秘プロジェクトはつながっているように推測しています。
しかしながら現時点では、まだ不明です。
組織が求める最終目的は何なのかとても気になりますよね。
それは黒の組織が暗躍する活動・目的をつなぎ合わせたように考察しています。
まずは、その目的はなんなのかをみていきます。
『名探偵コナン』黒の組織の目的って?
がボスだと明かされた黒の組織。
彼らは様々な場面で暗躍しています。
一見その活動の目的は、ばらばらに見えます。
しかし、その活動は一つの目的に繋がっているのかもしれません。
これまで明らかになっている目的についてまとめてみました。
世の中のお金の流れを牛耳る
2014
年発行の「月刊名探偵コナン新聞ホワイトデー号」で原作者が組織の目的に触れています。
「世の中のお金の流れを牛耳る」ということでした。
第1話の時点で、ジンとウォッカは政治家の不正の証拠と大金を交換しています。
多額の金銭を集めることは、目的の一つではあるようです。
組織は、数多くの暗殺も実行しています。
それもお金の流れを牛耳るためには必要なことかもしれません。
しかし、金銭を多く集めることは最終的な目的ではなさそうです。
それは、あくまで薬やプログラムソフトの開発のための資金源とするためではないでしょうか。
薬の開発
組織は、科学技術者を何人も雇い、薬の開発をしています。灰原 哀
もその一人。
新一や灰原の体を小さくした薬、アポトキシン4869も組織が開発したものです。
組織の目的は、若返りが鍵なのでしょうか?
プログラムソフト開発
組織は、優秀なプログラマーも集めているようです。
その様子は、38巻File8からの事件で描かれています。
そのエピソードでは、CGクリエイターである板倉 卓と組織のメンバーが接触した様子が描かれています。
組織は板倉にあるソフトの開発を依頼していた様子。
しかし、板倉はそれを断念。
そのソフトは倫理的に問題があったようです。
「我々人間の為に断念した」とまで日記に記しています。
すでに死亡した組織のメンバーのテキーラ。
彼もゲーム開発者のイベントに現れていました。
何かのソフト開発が、組織の大きな目的の一つであるのは間違いないようです。
『名探偵コナン』黒の組織の最終目的って?
ここからは黒の組織の真の目的(最終目的)を考察していきます。
組織は「不老不死」を目指しているのかもしれません。
しかし、よく連想される人間が生きながらえる「不老不死」とは少し違うことを最終目的にしているのでは考えています。
まずは、「不老不死」に関するエピソードについてみていきます。
「不老不死」に関するエピソード
「不老不死」に関することは、28巻のFile6~10のエピソードに描かれています。
その事件は、福井県の三國島で起こります。
人魚の肉を食べて不老不死になった人物がいるとされている島でした。
直接組織の人間が登場することはありません。
しかし、島を訪れた人物の名簿リストに「宮野志保」の名前がありました。
宮野 志保は灰原 哀の本名。
コナンは人違いだろうと考え、スルーしますがとても意味深ではないでしょうか?
さらにその名簿には、宮野 志保と並び、「黒澤」、「魚塚 三郎」の名前が。
「黒澤」はジン、「魚塚 三郎」はウォッカではないかと言われています。
組織が、「不老不死」を求めているのは間違いないようです。
若返りの薬もそこに繋がっているのでしょうか。
先に述べた板倉がソフトの開発を断念した時に、電話でベルモットが残した言葉があります。
ここでは、死者を蘇らせるという言葉が出てきます。
しかし、そのまま捉えてよいかはまだ分かりません。
ソフト開発が人工知能に関することであれば、これも「不老不死」に繋がります。
コンピューターの中で、再現された人工知能は、不老不死の存在とも言えるのではないでしょうか。
しかし、組織の最終的な目的は、人間を生きながらえさせるただの〔不老不死〕ではないと考えています。
最終目的の個人的考察「死亡した人物の代わり」
個人的に、組織の最終的な目的は、すでに死亡した人物の代わりを生み出すことだと考えています。
つまり、生き写しの生きた人形を作ろうとしているということ。
ベルモットがボスのお気に入りとされているのは、そのためかもしれません。
またベルモットは、敵であるはずのコナンをかばう言動をしています。
それは、自身が利用されるその計画に反対だからとも考えます。
灰原は、自身の研究の目的について「多くの人間には価値がない」、
またその価値を「この小さな国の女の子にしか必要とされない、雛人形のように」とも語っています。
あくまでたとえ話ですが、意味深ではないでしょうか。
組織の目的が事実なら、見方によっては、子どもが人形遊びをしているように見えます。
それを雛人形に重ねた可能性はないでしょうか。
『名探偵コナン』黒の組織の最終目的って?まとめ
■『名探偵コナン』黒の組織の目的は?
- 世の中のお金の流れを牛耳る
- 薬の開発
- プログラムソフト開発
黒の組織は、様々な場面で暗躍。
一見その活動の目的はばらばらに見えます。
しかし、その活動は一つの目的に繋がっている可能性が。
金を集めるのは、薬とプログラムソフトの開発のため。
薬とプログラムソフトの開発は最終目的のためかもしれません。
■『名探偵コナン』黒の組織の最終目的は?
薬などで不老不死となる技術。
プログラムソフトの開発によって得た人口知能。
この二つの力で、すでに死亡した人間の替わりを作り上げること。
顔も考え方もそっくりな生きた人形を作ること。
■『名探偵コナン』黒の組織の極秘プロジェクトとは?
50年前以上前から進められてきた計画。
しかし、それ以外のことは全て不明。
このプロジェクトを口にした人物もごくわずか。
最終目的を達成するための計画の可能性があります。
黒の組織の最終目的は、現時点では、はっきりとした答えを出すのが難しいと思います。
皆さんにも、それぞれの考察や意見があるのではないでしょうか。
その目的が判明するのは、おそらく『名探偵コナン』の物語の最終盤でしょう。
それまでに出される情報で、様々な考察をしていきたいと思います。