魔女の宅急便といえばジブリ作品の中でも人気が高い作品の一つです。
そんな魔女の宅急便のウルスラというキャラクターはご存じでしょうか。
実はウルスラは映画の中では一度も名前で呼ばれておらず名前を知らない方も多いようです。
謎に包まれたウルスラについての正体や年齢についてはもちろん、未来のキキと噂されている理由、ウルスラが描いた油絵のモデル、おすすめセリフなどを詳しく解説していきたいと思います。
魔女の宅急便ウルスラの年齢や職業とは?
出典:スタジオジブリ公式サイト
ウルスラは18歳の少女で職業は画家です。
森の中で絵を描くことに没頭しているようです。
映画では『夏の間は森の中の小屋にいる』ということから住まいは森の中とは別にあると考えられます。
画家なこともあり小屋にはたくさんの絵が置かれているのが印象的でした。
そんなウルスラの声を担当している声優さんは主人公キキと同じ高山みなみさんです。
主人公キキとまた違った声なのではじめは私自身も声優さんが同じと気づきませんでした。
ちなみに声優の高山みなみさんは最初、ウルスラ役でオーディションに参加し見事オーディションに合格。
その後キキのオーディションも受けたところこちらでも見事オーディションに合格したそうです。
魔女の宅急便の声優変わった?高山みなみが二役なのは?トンボとジジの声優が変わったと言われるのはなぜ?
同じ作品で二役演じ分けるのはとても難しそうですよね。
間違えず演じ分けるところは流石プロですね。
ウルスラの正体は未来のキキ?それとも魔女?
よく『魔女の宅急便』のウルスラと検索すると未来のキキという検索ワードが出てきます。
ウルスラは未来のキキなのではないか、魔女なのではないかと色々な憶測が多くあります。
そんなウルスラはキキが未来で成長していく姿の体現だと言われています。
これはウルスラのことだけではなく、おソノさんや老婦人などキキがこれから成長していく姿を現しているそうです。
ですので、ウルスラはあくまで未来のキキがウルスラなのではなくキキがこれから成長していくにあたりウルスラのような人生の体験があるということを現しているのです。
次は魔女と言われている理由についてみていきましょう。
ウルスラが魔女と言われているのは以前、宮崎駿監督が「あの絵描きのお姉さんも魔女だと思うんですよ。」と語っていたことがあったからです。
なぜ宮崎駿監督がウルスラを魔女だといったのかは森の中に住んでいるカラスをたぶらかし、キキをもたぶらかしたからだと言われています。
魔法をもった魔女ではないですが、ある意味たぶらかし上手な魔女といえるのではないでしょうか。
宮崎駿監督自身ウルスラのようなキャラを出したかったと語っています。
ウルスラが描く油絵の正体は?実際にモデルになった油絵について
出典:スタジオジブリ公式サイト
ウルスラの描くブルーの背景にペガサスが描かれた油絵。
実はモデルとなっている画があるのをご存じでしょうか?
このシーンはとても印象に残るシーンのひとつですよね!
すごくきれいに描かれている絵でアニメの中なのに実物で見たかのようにきれいでした。
モデルの絵になったのは『天馬と牛と烏が夜空をかけていく』という作品で、1976年八戸市立湊中学校の養護学級の生徒が制作した版画作品です。
なぜこの作品がモデルにされたのかは宮崎駿監督の義父が版画家で養育版画をけん引していたことと関りがあるようです。
義父が教育版画の教育者だったことから以前から教育版画のことを知っていた宮崎駿監督はこの作品を起用することに決めたといわれています。
ちなみにモデルになった『天馬と牛と烏が夜空をかけていく』の作品の大きさは横181㎝、縦90㎝と横幅が大きい作品になっています。
作中でも横幅が大きい印象がありモデルを「忠実に再現しているんだな」と感じました。
魔女の宅急便ウルスラのグッとくる!3つのセリフ
ウルスラは主人公キキにとってはかなりキーマンとなるキャラクターなのではないかと私は思っています。
そこで今回はウルスラのグッとくるセリフを3つ紹介したいと思います。
『魔法も絵も似てるんだね。私もよく描けなくなるよ』
こちらのセリフはキキがほうきで空を飛べなくなったときにウルスラがキキに言ったセリフになります。
誰にでもある悩みをすごくいい表現で表しているシーンだと思います。
前までできていたことが急にできなくなって悩む方も多いと思います。
そんな時なぜ自分だけ?と思うこともありますよね。
そんなときにこのシーン、セリフを見ると自分だけじゃないんだと感じることができるとても良いシーンだと私は思います。
そのあとのどうしてもできないときは『描くのをやめる。散歩したり、景色を見たり、お昼寝したり、何もしない。そのうちまた急に描きたくなるんだよ。』
このセリフはウルスラらしさがあふれ出ていると思います。
できないときは違うことに目を向けるのも大切だということに気づかされるシーンですね。
『魔女の血、絵描きの血、パン職人の血。…』
ウルスラ
「魔女の血 絵描きの血 パン職人の血…
神さまか誰かがくれた力なんだよね
おかげで苦労もするけどさ…」#魔女の宅急便 #キキ #ジジ #ジブリ #宮崎駿 #金ロー #ウルスラ#おちこんだりもしたけれど私はげんきです pic.twitter.com/dMF5DEtnzD— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) March 27, 2020
このセリフでは人にはそれぞれ才能があり魔法の力もその一つと伝えているセリフでもあります。
キキの魔法の力が特別なのではなくあくまで魔法は才能でありキキだけが苦労をしているのではなく、
みんなそれぞれ才能に苦労しているということをウルスラは伝えたかったのではないでしょうか。
誰もが子供時代に夢を描いて、挫折を味わったり苦労したりも経験していると思います。
今まさに壁にぶつかっている人もいるでしょう。
そんなときはこのセリフをみて苦労しているのは自分だけではないと感じて頑張ってみるのもいいですね。
『そういう時はジタバタするしかないよ。描いて描いて描きまくる』
こちらのセリフもキキが飛べなくなったときにウルスラが言ったセリフです。
悩んで何もしないよりだめでも挑戦し続けることに意味があるとキキに伝えているのではないかと私は感じました。
私たちの生活の中でもこのような悩みはあります。
そんな時に背中をおしてくれる名セリフだと思います。
悩んでいることがあったらやることをやるだけやることが大切だと思わせてくれるセリフになっています。