『耳をすませば』ひどい・最悪な実写だったの?理由まとめ

『耳をすませば』ひどい・最悪な実写だったの?理由まとめ 作品解説・考察
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2024年5月10日に金曜ロードショーにて初放送された実写作品『耳をすませば』。

中学生の葛藤と純愛を描いた大人気作品『耳をすませば』の10年後を描くストーリーです。

2022年に実写映画が公開され話題となりました。

しかし、映画を見た人の中にはひどい・最悪と言った意見があったようです。

その理由やリアルな評価をまとめました。





『耳をすませば』がひどい実写だった?

中学生の悩みや夢、主人公の純愛がまぶしいジブリアニメ『耳をすませば』。

この10年後を描いたストーリーが実写映画化されました。

しかし、実写を見た人の意見はひどい・最悪といった評価が多かったようです。

そんなにひどくて最悪だったのか?

その理由をみていきます。

主人公の月島 雫に清野 菜名さん。

そして雫が好きになる天沢 聖司役は松坂 桃李さん。

このお2人だけでなく、他のキャストも非常に豪華!

それなのに、ひどいと言われると、心配で戸惑ってしまいました。

ではどんなところがひどいと言われたのでしょうか?

理由をみていきたいと思います。




『耳をすませば』ひどい理由①カントリーロードではない

実写映画『耳をすませば』がひどい・最悪と言われた大きな理由として

主題歌が「カントリーロード」ではなかったことにあります。

この曲があったからこそのアニメであり、誰もが口ずさんでしまったのではないでしょうか?

実写版では「カントリーロード」ではなく「翼をください」が主題歌。

「翼をください」も音楽の授業で歌ったことが人が多く、超有名曲のひとつですよね。

なぜこの曲が使われることになったのか?

プロデューサーの西さんによると、「原作をベースに考えた作品であるため」ということだそうです。

実は、耳すまは、柊あおい先生が原作者の少女漫画で雑誌りぼんに掲載されていた作品でした。

この原作では「カントリーロード」を日本語歌詞に翻訳し口ずさむシーンは出てきません。

あくまでも、宮崎駿監督が考えたジブリのオリジナル設定。

実写制作サイドでは当初カントリーロードを使うという案もあったそうです。

しかし、原作をベースに考えられた脚本であり世界観を作り出すため、最終的には使わないという選択をしたようです。

 

『耳をすませば』ひどい理由②設定・演出

次にあげられる理由として、設定・演出がひどい・最悪と言われたようです。

カントリーロードが採用されなかった理由として、あくまでも原作をベースに考えられたと述べました。

それにも関わらず、アニメの要素も思いっきり取り入れているんです。

原作ベースとしながらも、特に回想シーン(中学生)でアニメを思わせる演出。

じゃあ、曲もカントリーロードでもよかったのでは?と思う方が多くいました。

よく言えば、ジブリと原作をいいとこどりしている。

原作もアニメも、両方の要素も取り入れてしまったことが、かえって中途半端になってしまった感があったといった意見がみられました。

これがジブリファンや原作ファンの立場から実写をみると、ひどいという評価・意見に繋がったようです。

…忙しく過去と現在が行き来するたびに、気持ちも抜けて行きます。
ジブリが協力しているとはいえ、どうしてわざわざ中途半端にアニメをなぞった実写をいれたのか…
引用:映画.com『耳をすませば』レビュー

制作側にとって実写・耳すまを作り上げるうえで、利益や制約・権利の問題を加味しなければならなかったことがこんな設定・演出になっているとわかります。

『耳をすませば』の核となるテーマを間違わなければ、演出や設定の変更があったとしても受け入れてもらえるのではないか?

という考えもあったようです。

中学生の純愛を描く実写映画の限界

実際、中学生を主人公にして集客が見込めるかといった懸念があったそうです。

その問題を解決するために、10年後の大人になった姿を描く設定にし、人気俳優を起用。

しかしながら中学生のストーリーがあってこそなのか、回想シーンが多く取り入れられました。

中学生と大人のシーンが交互にくる展開

終始、回想した中学生の時間と大人の時間が繰り返されながら展開されました。

中学生ではアニメをオマージュしているようなシーンが多くありつつ、大人では原作ベースのオリジナルな設定。

交互に切り替わってしまい、ついていけずに混乱してしまった方もいたようです。

天沢聖司がバイオリンではなくチェロ奏者

原作では画家、アニメではバイオリン職人を目指す聖司くん。

実写では画家よりも、音楽家にしたいとの制作側の意向があったようなんです。

簡単に言えば、音楽の演出によってストーリーが素晴らしいものにという狙いがあったということ。

じゃあバイオリニストは?と感じる方が多くいたと思います。

ですが聖司役の松坂 桃李さんは別作品でバイオリニスト役を演じた経験があります。

そのイメージがあったため、チェリストにしたそうです。

過去の作品との比較を避けるため、また権利的な要素もありバイオリニストは候補から外されたのではないでしょうか?

そのため、原作やアニメをよく知るあまり、設定や演出に違和感を覚えたファン。

特にアニメジブリファンにとってはひどいとのよくない口コミや感想が目立っていたような気がします。

ちなみに聖司くんの原作での夢は画家です。

聖司くん自身がファンタジーが好きで、読書からのインスピレーションが絵を描くことにつながっています。

雫との図書貸し出しカードでの出会いも関わってくるのが素敵です。

聖司くん、あえて画家でもよかったのでは?




『耳をすませば』ひどい理由③キャスト

キャストがひどいといった意見もあったようです。

まずは月島 雫を演じた清野 奈々さん。

有名女優さんですが、演技が下手といった厳しい意見も見られました。

私も実際にこの作品を観ました。

個人的には、清野さんの演技が下手というわけではなく、清野さんなりの雫を演じていたと思います。

しかし演技が下手と感じる理由として、清野さんの演技スタイルが雫というキャラと相性が合っていなかったと感じたのかもしれません。

なんだか薄っぺらいと感じてしまったという意見もみられました。

この他にも、中学生の雫や聖司を演じた子役の2人にも厳しい意見もありました。

個人的に中学生の揺れる心や初々しさを感じて素敵だと思いました。

しかし、ジブリアニメ版でしか出てこないセリフもありました。

台詞回しにやや違和感を感じる場面が多く、役者陣の演技に問題はないはずなのにどこかモヤッとする事が多かったです。…
引用:映画.com『耳をすませば』レビュー

アニメだからこそ活きるセリフを役者が演じると、取って付けた感があり演技が下手と感じてしまったのではないでしょうか?

では別のセリフじゃあしっくりこないでしょといった感想もあったので、なかなか難しいところではあるようです。

 

『耳をすませば』実写とジブリの関係は?

実写とジブリの関係はどうだったのでしょうか?

スタジオジブリは「協力」という形で関わっているようです。

(実写『耳をすませば』エンドクレジットで見ることができます)

このことからも、アニメの要素を取り入れたい、取り入れてこその実写という狙いがあるのがわかります。

過去に実写化された『魔女の宅急便』は完全に原作ベース。

ジブリの協力はなかったようです。

いいとこどりではなく、どちらかに重きを置けばまた違った意見・感想になったのかもしれません。

例えば、原作をベースに10年後のオリジナルシーンに広がりを持たせて展開させる

アニメでは出てこない雫の姉や聖司の兄を登場させたり、

三毛猫ではなく双子の黒猫にして地球屋の神秘的な要素も膨らませると意表をついたものになったのではないでしょうか?

またはアニメの設定を変えずカントリーロードも採用し、その10年後を描く。

聖司はバイオリン職人のままで、雫がそれを支えながらイタリアで2人で暮らすというハッピーエンドも素敵ではないでしょうか?

制作側のご苦労・配慮も分からないど素人の一意見として聞き流してくださると幸いです。

『耳をすませば』はひどい・最悪な実写だった?まとめ

実写映画『耳をすませば』がひどい・最悪と言われる理由は

原作とアニメを両方取り入れることによる中途半端感と違和感。

カントリーロードの代わりに「翼をください」が主題歌となり、物語は原作ベースであるとされながらもアニメの要素も取り入れられました。

また、キャストの演技や設定の違いも理由にあげられます。

耳すまの実写化はジブリとの協力もあり、バランスをとるための戦略。

そして収益性や権利的な問題もあったのではないでしょうか?

最終的に、制作側の苦労や原作やジブリファンの期待との間でのバランスがとることが難しかったようです。

ただし、反対に映画が良かった・アニメとのバランスの取れた作品になったのではという評価も見られました。

期待せずに見ると案外悪くないといった実写あるあるの感想も。

私も実際に見ましたが、ん?と気になる点はあるものの、ジブリアニメとは違う耳すまもいいなと感じました。

しかも、ある番組で清野 菜名さんが「カントリーロード」を熱唱されていましたよね。

実写・耳をすませばでも聞きたかったな~なんて思ってしまうくらいぐっときてしまいました!



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